東京アカデミー東京校
ブログ
みなさん、こんにちは!
社会福祉士国家試験対策の予備校=東京アカデミー東京校の社会福祉士国家試験担当です!
東京アカデミー東京校ではオンラインによる社会福祉士国家試験対策講座を6月22日(日)から開講いたします!
受験生を応援するために、ブログで毎日1記事ずつ、配信していますので、ぜひ、ブックマークをお願いいたします!
それでは、受験生が知っておくべき知識や、過去問題を見ていくことにしましょう!
「今日の1問!」と題して、過去問題を見ていきます。本日も第36回の問題ですが、事例問題です!
問題37 事例を読んで,生活困窮者自立支援相談支援事業のB 相談支援員(社会福祉士)の支援方針として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
〔事 例〕
C さん( 60 歳)は,一人暮らしで猫を多頭飼育している。以前は近所付き合いがあったが今はなく,家はいわゆるごみ屋敷の状態である。B 相談支援員は,近隣住民から苦情が出ていると民生委員から相談を受けた。そこでB がC さん宅を複数回訪問すると,C さんは猫を可愛がっており,餌代がかかるため,自身の食事代を切り詰めて生活していることが分かった。C さんは,今の生活で困っていることは特になく,近隣の苦情にどのように対応すればよいか分からない,と言っている。
1 C さんの衛生環境改善のため,市の清掃局にごみを強制的に回収してもらうことにする。
2 C さんの健康のため,保健所に連絡をして猫を引き取ってもらうことにする。
3 C さんの地域とのつながりを回復するため,苦情を言う住民も含めて,今後の関わり方を検討することにする。
4 C さんの主体性を尊重するため,C さんに積極的に関わることを控えることにする。
5 C さんと地域とのコンフリクトを避けるため,引っ越しのあっせんを行うことにする。
1 × C さんの家がごみ屋敷の状態となった背景には,様々な要因が複雑に関連しているため,ごみを強制的に回収しても根本的な解決にはなりません。C さんの身体能力や判断力等の低下によるものなのか,あるいは社会環境要因によるものなのかなど,発生要因を把握した上で適切な支援を行う必要があります。
2 × C さんは,自身の食事代を切り詰めてまで猫を可愛がっています。C さんがどんな暮らしを望んでいるのか確認もせずに,保健所に猫を引き取ってもらうことは適切ではないといえるでしょう。
3 ○ C さんは,近所付き合いがなく,近隣の苦情への対応が分からないと話しています。B 相談支援員には,C さんと近隣住民の双方の立場を理解して,「支援を通じた地域づくり」の観点から関わることが求められます。
4 × このまま放置すると状況はさらに悪化し,近隣への影響拡大やC さんの生命にかかわる問題等が発生する可能性も考えられるため,関わりを控えることは適切ではありません。
5 × 引っ越しは根本的な解決にはなりません。C さんが抱える生活上の課題や地域社会から孤立している状態を解決しなければ,引っ越した先でも同じ状況に陥る可能性が考えられます。C さんの意向を尊重しながら,信頼関係を構築し,プライバシーに十分配慮した上で,行政や関係機関と連携を図り,地域住民とともに解決していく必要があります。
正答 3
ぜひ、東京アカデミー東京校のオンライン講座を活用して
社会福祉士国家試験合格への第一歩を踏み出してください。
皆様の合格を心より応援しています!