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【大卒程度公務員】財務専門官★専門試験対策
みなさん、こんにちは！公務員試験対策の予備校＝東京アカデミーの公務員担当です。
今回は「財務専門官の専門試験対策」についてご案内します。
財務専門官試験は国税専門官試験と同日に行われるため、どちらを選択するか迷われる方も多いかと思います。
しかし、専門試験の選択問題のコツを掴めば、
財務専門官か国税専門官、どちらを受験するかの選択肢が広がるでしょう。
それではここからは、ポイントについてご紹介していきます。
【専門試験(択一式)について】
【必須問題】
全員解答の必須問題については、憲法・行政法、経済学・財政学・経済事情からの出題となっております。
問題数も各14問ずつ、計28問と各科目とも問題量も多いです・・・。
他方、国家一般職の専門試験では選択問題にあたることや、
地方公務員志望の方は必ず学習する科目にあたりますので、
対策が立てやすい科目になります。
レベルとしても国家一般職を基準として学習していけば、難易度は標準的です。
過去問に照らして、頻出問題を理解し、得点源にできるよう心掛けることが大事です。
【選択問題】
一方で選択問題は、
民法・商法、統計学、政治学・社会学、会計学（簿記含む）、経営学、英語、情報数学、情報工学の
8科目から2科目を選択して解答する形式です。
財務専門官以外の行政系職種を併願予定の方は、
民法・商法や政治学・社会学などを選択される方もいらっしゃると思いますが、
必ずしもその通りにする必要性はありません。
ご自身の専門が理系という方は、
情報数学や情報工学といった科目を選択いただいても構いませんし、
英語が得意！という方は英語と他の科目、といった形で
選択の幅があるのは国家一般職と同じです。
しかし、選択科目である「商法」や「会計学」は
国税専門官以外（※会計学は東京都Ⅰ類の専門記述でも選択科目に当たります）、
「統計学」は他の受験先では出題されないため、
独自の対策が不可欠です。
「情報数学」「情報工学」などは、出題傾向が定番化し、
比較的対策しやすいものとなっています。
まずは薄めの参考書からマスターし、
その後、過去問を解くという典型的な学習法を行っていただくとよいでしょう。
できるだけ早めに過去問演習の時間を学習計画の中に加えて励行することをおすすめします。
【専門試験(記述式)について】
憲法、民法、経済学、財政学、会計学の5題から1題を選択解答
解答時間は1時間20分
専門記述については、択一式でも問われる科目であることから、セットで対策をとることをお勧めします。
5題のうち1題を選択することから、択一試験の学習を進めていく中で、自身の得意な教科を選択することで、キーワードなどを明確に記述することが出来るかと思います。
専門記述は、過去の本試験のテーマを洗い出し、実際に書いて対策することが大切です。各科目の理解を深めなければ、書くことは出来ないので、まずは、択一式の試験の学習を進めながら、理解度を深めることをしていきましょう。
2024年度の採用試験のテーマを例として掲載します。（憲法・民法のみ掲載）
1．憲法
選挙及び投票の諸原則として、「普通選挙」、「平等選挙」、「自由選挙（任意投票）」、「直接選挙」、
「秘密投票」が挙げられる。
⑴ これら五つの原則について、それぞれの内容を説明しなさい。
⑵ 「平等選挙」について、判例も踏まえつつ、憲法上の論点について述べなさい。
2．民法
次の事例を読み、設問に答えなさい。
［事例］
会社員であるＡは、配偶者である専業主婦のＢと、二人の間の唯一の子であり、幼稚園児のＣと
の三人で、都内アパートの一室（以下「Ａ宅」という。）を借り、生活をしていた。
Ａは、仕事に熱心であり残業も多いが、年収は約 400 万円である。Ｂは、多忙なＡと病気がち
なＣの健康のため、高級自然派食品に凝り始めた。Ｂは、Ａに対してそのような食品を購入してい
ることは言っていなかったが、Ａは、「この野菜、おいしいね。」と述べるなど、好意的な反応をし
ていた。
ある日、Ｂが実家に帰省中に、ＡがＡ宅で休んでいると、株式会社Ｄ（以下「Ｄ社」という。）の従
業員Ｅが、有機野菜 3 箱（代金 1 万円。以下「本件野菜」という。）及び幼児向け食育番組 DVD 10
枚セット（代金 50 万円、一括払い。以下「本件 DVD」という。）をＡ宅に配達し、代金 51 万円の支
払を求めた。
有機野菜は、Ｂが半年前から毎月Ｄ社から購入しているもので、本件 DVD は、Ｅの強い勧め
で、Ｂが、「家計は苦しいけれど、ＣのためならＡも理解してくれると思う。」と言ってＡに無断で
購入したものである。Ｂは、本件野菜と本件 DVD をＡ名義で購入していた。
Ａは、Ｂが勝手に注文したものであるとして、代金 51 万円の支払を拒絶した。
［設問］
Ｄ社は、Ａに対し、本件野菜及び本件 DVD それぞれの代金を請求することができるか。ただ
し、解答に際しては民法上の問題点についてのみ論じればよく、民法典以外の法律の問題点を論じ
る必要はない。